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風邪 風邪は風邪症候群 急性上気道炎と言われます。上気道はお鼻、咽頭(上咽頭、中咽頭、下咽頭)及び喉頭です。上気道の急性炎症が風邪となります。原因のほとんどはウイルスで抗生剤は必要ありません。対症療法として薬物、安静が選ばれます。ですが悪化すると耳鼻咽喉科医でないとわかりにくい喉頭蓋炎、扁桃周囲膿瘍などの危険な合併症もあります。一方ウイルスから見ると上気道のすぐお隣は下気道(気管、肺)になり上気道だけをねらっているわけではないので聴診は欠かせません。時には下気道の炎症を疑い内科DRに胸部XPをお願いすることもあります。

急性喉頭蓋炎 喉頭蓋という気管と食道を分けるふたが腫れる病気で耳鼻咽喉科医でないと診断できない上気道炎の一つです。空気の通り道、食物の通り道が腫れてしまうので発熱や咽頭痛などの症状のほか呼吸ができない、食事がとれないなどの症状があり危険な病気です。いつ窒息してしまうかわからないので直ちに関連病院に救急車で入院となります。いったん自宅による時間もありません。悪化すると気管切開といって一時的にのどに穴をあけて気道を確保することがあります。息が苦しくなってくる場合にはこの病気に注意が必要です。

扁桃周囲膿瘍 扁桃炎から扁桃の外側に膿がたまってしまい腫れる病気です。痛みが強く食事もとりにくくなります。腫れているところを切開し排膿する必要があり基本的には入院が必要です。

急性声帯炎 声を出すところが急性炎症を起こし声が嗄れる病気です。まずは声を使わないことが大切で付け加えて内服、ネブライザー療法が有効です。無理して声を使うと声帯ポリープ ポリープ様声帯になってしまうことがあります。こうなると手術が必要になってしまうのでしっかり軽快するまでは声を使わないように注意が必要です。